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青木写真館のこと。


長野市の善光寺仲見世通り中ほどを1本東に入った場所で、昭和2年から続くアットホームな写真館です。家族写真、ポートレート、ウェディングフォト、結婚記念日、マタニティフォト、お宮参り、ハーフバースデー、1才お誕生日、七五三、卒園入学、成人式、そしてスタイリッシュなプロフィールフォトなど、お客様の大切な人生のひとコマを、素敵な思い出に残すお手伝いをさせていただいています。
スタジオ撮影だけではなく、徒歩3分の善光寺や城山公園などでのロケーション撮影も得意とするところです。わざわざここまで足を運んで下さるお客様の気持ちをありがたく感じながら仕事にあたっています。常に新しいことを追い求め、スキルアップをするのはプロとして当然のこと。それとともに、お客様に撮影の時間までも楽しんでいただくことをとても大事にしています。居心地のよい空間をめざして、店内はスタッフ手作りの工夫もいっぱいです。小さなスタジオですが、私達の想いをぎゅっと詰め込んで、皆様に喜んで頂ける写真をお届けしています。


クオリティのこと


ライティングとポージングは私達がとても大切に思っている技術です。長年培った経験と技術で、その人をより魅力的に映し出します。また、撮影は全てRAWデータです。カメラ任せのJPGデータは、画面で見た時は遜色なく見えますが、たくさんのピクセルを間引いているため、高品質なプリントには向きません。RAWデータは撮影後に1枚1枚特殊な処理をしなければなりませんが、その場所の光、雰囲気を再現し、きりっとエッジの立ったきれいなデータが作れます。大型店などよりは割高であり、お渡しするのに時間がかかります。充分承知しています。申し訳なく思っています。
でも…
全てはクオリティの高い「プロの写真」をお客様にお渡ししたいからです。ここだけは譲れない…。ちょっと頑固なところもある青木写真館です。


History since 1927


 

創業当時の青木写真館

 

現在

初代青木万太郎(1898〜1948)
青木写真館の創業者、青木万太郎は稲荷山町(千曲市)に生まれ、幼い頃から、ようやく地方にも広まりはじめた写真に興味を抱いていました。やがて10代半ば、写真師を志した万太郎は、つてを頼りに、長野市で最初の営業写真館に住み込みます。修業と研鑽に励み、その技術とセンスを認められて27歳で独立。1927年(昭和2︎年)妻いねと共に、現在地に青木写真館を開業しました。芸術家肌の万太郎は、人物ポートレートや風景写真に、美的センスを発揮しました。残されたアルバムからは、写真表現の追及に意欲を燃やし、海外の優れた写真作品にも関心を寄せるなど、研究熱心であった様子がうかがえます。今も時々、お客様から、ご家族のアルバムに残る「Mantaro Awoki」の押印のある写真を見せていただくことがあります。写真を撮る機会の少なかった時代です。それは、ご家族の歴史を伝えるかけがえのない1枚であると同時に、私どもにとっても当館の歩みを知る貴重なものとなっています。
 
 2代 青木和俊(1926〜2003)
戦後間もなく、49歳で病没した万太郎の後を継いだのは、甥の青木和俊でした。和俊は青木写真館2代目として、妻清子と共に、以後50年に渡って写真撮影と経営に心血を注ぎ、多くのお客様からご愛顧いただくようになりました。昭和52年からは、長野ホテル犀北館の専属写真館としての歩みも続いています。昭和54年8月に、有限会社となりました。昭和30年代を境に、写真はモノクロからカラーの時代へと移っていきますが、和俊は、新技術の研究に取り組むと同時に、モノクロ写真の味わいを愛し、撮影から仕上げまでを手作業でこなし、生涯現役を貫きました。また和俊は、社会の中での写真館の役割、善光寺のお膝元にある意味を問い続け、近隣や地域の発展に力を惜しみませんでした。その後ろ姿は、後に続く者の脳裏に深く刻まれています。
 
3代 青木宏(1963〜)
現在は、父和俊の遺志を継いだ青木宏が、3代目として、スタッフとともに、日々、職務に励んでいます。宏は、東京工芸大学写真学科でコマーシャル写真を専攻。卒業後、東京の老舗写真スタジオで5年間修業し、26歳で青木写真館に入社しました。新しい家族写真をめざし、意欲に燃えて長野に戻ったものの、現実との狭間で模索が続く中、転機となったのは、気鋭の写真家、辻文作氏との出会いでした。従来の家族写真を超える、イキイキとした動きのあるおしゃれなポートレートは、宏がめざしていたものであり、辻氏を師として学びつつ、青木写真館らしさを追い求める日々が続きました。同じ頃、若手営業写真家集団PGCに入会。今も志を同じくする全国の仲間と切磋琢磨しています。時代はアナログからデジタルへ。機材も撮影方法もライティングも、がらりと変わりました。いち早くデジタル技術を取り入れ、デジタル撮影ならではの利点と楽しさを生かしながら、まだまだかなわないアナログの奥深い写真を知る者として、本物のポートレートを追求しています。